大文字焼き

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ちょっと前にスマホの画面の上の方にヒビが入ってしまった。

夜中に散歩をしてて急に雨が降ってきたので走りながらスマホをポケットに閉まってたら、本当はポケットに入ってなくてアスファルトの上に落ちてしまったのだ。

ちょうど画面の中に入らない左上端のヒビだからけっこうセーフで、スマホを見るのにほとんど邪魔にならないのがまあ助かった。

むしろ落としたときにヒビを見てから気に入ったところがあって、それはヒビの見た目が「大」に見えるから。


「あ、大文字焼きだ」


と思った。(ホントか?)

ホント




実は今年の夏に大文字山にトレーニングで登ったことがある。

そのときは銀閣寺の横をひょこっと行ったところの登山口から登っていくルートで、確か1時間半くらいで登頂できた。

大の字の火床は頂上より少し手前のところにあって、頂上と同じくらい 頂上にきたー!っていう気持ちになれる。そこからは京都市内が一望できる。

それで大の字はというと、大きな火床が一定間隔で置いてあって、それを遠くから見たら大の字に見えるんですね。

送り火のときは火床に一斉に火を点して暗闇の中に赤く灯るのだ。


鴨川デルタ辺りを見つけて、
いつもあそこから見える小さい大の字は本当はこんなのになってるんだなぁと感心した。

お盆には実際に大文字焼きを見れたので、ふむふむと思いながら見ていた。



そんなこともあって、このスマホのヒビはお気に入りになった。そんなにきれいに「大」の文字になっているわけではないけど。

大文字山の「大」の字の火床目指して南禅寺辺りからまっすぐアタックしたら目の前に現れてくるような「大」が刻まれてる(そんな登山ルートないと思うが)。

だから最後の払いが豪快に目の前に現れてきてるような感じで迫力満点なのだ。

書道家がパフォーマンスですごい大きい筆を持ってすごい大きい紙の中に立って即興で何かを書くときのものすごい豪快な筆使いのような、そんな渾身の払いのように感じる、


そんな「大」


インカメラが使いづらくなったけど、これはある意味ちょっとした奇跡だと思った。