4月に京都に行った時のこと(昔の話)


京都に引っ越して住む部屋を深夜にネットで探してたら、ここしかないと思えるすごくいい物件を見つけたから、朝の10時になるのを待ってすぐに不動産屋に電話した。

「まだ空いてます。だけどいつまで空いてるか分かりません」

ということだったので、少し考える…

(こんないい条件ないよなあ…  これを逃したらこれ以上の物件はもう見つからないかも… だけど思ってたのと違ったら無駄足になるってこともあるし…)

めまぐるしく迷った挙句、こういう時の決断力がないから僕はいつもダメなんじゃないかと思って、明日不動産屋に行くと伝えた。

「ところで同じ間取りの他のお部屋を調べたんですが、ちょうど倍のお家賃でした。どうしてここのお部屋だけお安いんですか?」

 

すると衝撃の一言が返ってきた

 

「… 直前に住まれていた方がお部屋で亡くなられまして、その関係です」

 

 

ヒエー

「そ、それって じ、自殺とかなんとかのっていう感じのアレのやつのことですかぁ…?汗」

恐るおそる訊いたら…

後で確認しないと確かなことは言えないけど、大概病死ですよ、大丈夫です、と返事が返ってきた。

大丈夫です…?

 

自殺の部屋は無理…

病死は… どうだろう…

 

でもとにかく見てくるしかないかな、チャンスかもしれないし。

決心して翌日急遽日帰りで京都に行くことにした。

 

朝の高速バスに乗って11時に京都駅に到着。不動産屋の予約が16時からだからちょっと時間つぶしをすることに。

 

京都市動物園

 

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花見の季節だったから、岡崎エリアは外国人であふれてた。半分以上が外国人といった印象。最近は日本や京都がブームだし、桜のお花見というのもアツいらしい。

そんななか動物園は外国人比率がとても低い。わざわざ桜の季節の京都まで観光に来て変哲もない動物園に来る外国人がいるとしたらどういうプランなんでしょうね。

 

 

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あくびをするシマウマ

 

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オオバタン

絶叫形の鳴き声で気になった。名前もかわいい。

 

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ペンギンもいる。

 

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ものすごいイボ痔(?)のチンパンジー。大股開きで見せてくれてたから見ていた人みんな苦笑いだった。

 

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子供のチンパンジーがやってきて、ポンとイボ痔に触れてまたどこかへ行ったのがおかしかった。

 

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ニホンザル

観察するのがおもしろかった。ニホンザルは人間の感情と動きに通じるものがあるから、ちょっとした動きに意図が感じられてほほえましい気持ちになる。刺激に敏感で興味がそのまま行動に漏れてしまうところがサルといった感じでかわいい。人気なのもやっぱり見ていておもしろいからなんだろうな。

 

 

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テナガザル

 

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ゴリラ

どっしり構えてる。プライドと気品の生き物。

 

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こんなのもいました。

ヤドクガエル。かっこいい。

 

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ジャガー

 

怖かった。

猛獣の力強さとネコ科のしなやかで鋭敏な動きが… 

いや、ずっと座ってたわ。でもライオンより強そうだった。

 

 

京都市動物園はコンパクトな動物園なのに、動物園にいそうな動物の大半がいた。ゾウ、キリン、レッサーパンダなんかもいる。ワクワクするお土産コーナーやカフェ、レストランもあります。

 

 

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動物園の次は京都国立近代美術館。建物の中から見た平安神宮の大鳥居です。でか。とにかくデカい。

 

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美術館の中の大きな窓後しに見た桜並木がきれいだった。

 

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旅の安全を祈願しに平安神宮に参拝。

観光客多い。

 

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平安神宮神苑

社殿を取り囲むようにして広がっている回遊式の日本庭園。南・西・中・東の4つで構成されていて、それぞれに違った趣がある。

  

 

暇つぶしで欲張りすぎてくたくたになってから不動産屋に行ったら、もっとくたくたになることが……

昨日問い合わせた部屋が他の人に抑えられたと。

 

ウッソ〜ン

これだけのために来たのに!

(けっこう遊んだけど)

 

不動産屋の人も申し訳なさそうにしてて、この不動産屋だけで取り扱ってる物件じゃないから、タイミングで他のところのお客さんが先約してしまうこともあるんだって。

でも岡山からこのためだけに来たんだから、もうちょっとこまめに確認してて欲しかったよ!泣 行ったらないってさ……

ブチギレモードでも感情を押し殺してしまう人間だからブチギレられず…

でも、こんな状況で言うべきことすら言わずに溜め込むのは精神的に良くない。感情の抑圧を解き放つべし。

…このためだけに来たのに残念です、という旨を冷静に伝えときました…(ショボっ)

不動産屋さんも悪いと思ったのか、いろいろ他の物件を調べたりしてくれました。

僕のお目当てだった部屋は吉岡里帆がCMをしている、敷金礼金更新料仲介手数料などがいらないUR賃貸住宅の部屋なんだけど、京都にある他のUR賃貸住宅の部屋でお家賃が安いとこを探してくれた。

もともとの家賃が僕の希望の3万円を切るようなところはほとんどないんだけど、直前に住んでた人が亡くなった部屋は一年間家賃が半額で、そういう部屋で空いてるところが他にもあって、リストアップして見せてくれた。

僕が気にするから、リストのそれぞれのお部屋の備考欄に死因が書いてあって、自殺って書いてあったりするのもやっぱあったなぁ…

(事故物件限定サーチすな)

 

自殺というものはテレビのニュースで聞く話でしかなくて、今まで生きてきて知る限りには、親戚にも友達にも知り合いにもいないから、自殺というものがこの社会というかすぐ近くに厳然として存在するという実感を持ってなかったんだけど、こういうところで初めて感じた。厳しい現実があるんだな、というのを見た気がした。

 

それはさておき

探してくれたお部屋は、それでもお家賃が高かったり、街の外れで交通の便が悪かったりして条件に合うところが見つからなかった。

それで一応僕が入りたかったお部屋と同じタイプのお部屋を見学させてくれた。

古びた団地の建物だけど、お部屋は最近リフォームしてるらしく、畳も新しいしシャワーヘッドもちゃんとしたやつ。収納もたくさんある。かなりキレイ。けっこういいところだった。URすごい!

でも団地の雰囲気がどんよりして暗かったのが少し気になった。ベランダにゴミを放置したりして汚すぎる部屋も多かったし… そういうのは家賃相応なものなのかなぁ?

 

安く住めるなら前の人が亡くなっててもギリギリ大丈夫かなぁ~と思っちゃったので、いいところ(特別賃料の部屋)が見つかったらすぐに連絡してくれるということで不動産屋を後に。

 

今回は急遽京都に来た訳だけど、行く前から

「もう絶対ここだ!」

というつもりで来たから思い通りに行かなくて残念。急いては事を仕損ずる。

でも決断力や勢いは必要…

大事なのはしっかり準備した上で決断するときには決断するということだね。難しい。

 

 

帰りに、昨年の秋に京都初出店のお店ができたばかりの、大人気ショコラティエジャン・ポール・エヴァンのブティック&カフェに行ってみた。

 

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川床で有名な京都の奥座敷貴船をイメージした京都店限定のケーキというのがお目当てだったけど売り切れだった。

食べれる大きさと値段を考えたらチョコは割高だったから、チョコは一つだけ自分用に買って、後は家族分のケーキを買った。

 

f:id:abotdiary721:20170613192750j:plain家で食べたときの写真

 

 

バスに遅れないように早めに京都駅に行って、お土産を見たり漬物の試食をして時間を潰した。バスで食べる用のお弁当もちらっと探したけど漬物しかなかった。

仕方なく一人分の八つ橋を買って帰りのバスの中でパクパク食べた。

 

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次に来るときは実りのある滞在にしないと👊

 

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さらば京都~